なんとか半給半足を実現したい加藤の試みです.
とりたてのうまい野菜が食いたい!!


加藤農園の全景(2001.4.12時点)です.


自慢の作物を少々ご紹介します.


いちごです.以前は30プランターくらい作っていましたが今は3プランターに とどめています.理由は...飽きたから. 女峰と四季なりイチゴを作っています. 女峰については 堆肥に過燐酸石灰を混在させたので味がいいのではと は期待しています(^_^) 四季なりイチゴは長く成りつづけるのですが味にイマイチ深みがないきがします.


ミントです.繁殖すると他の植物を枯らすことがあると聞き(電通の渥美さんが教えてくれました)鉢で隔離しました.ハーブのレモンバームとあわせてこれでよくお茶を飲みます.かおりが良いので落ちつきます.


これらはにんにくです.球根1個から7個くらいのにんにくしかできません. (他の作物なら数百倍?いきますから...) 確かに生産性は悪いのですが安価な中国産のにんにくは市販の球根を 分球して植えても芽がでないのです.やはり国産がお勧め.これも考えようでは恐ろしい.そこであえて自作にしています.右端が取れたにんにくをほしたところ.必要に応じてこの『にんにくリース』から切り取ってたべます.



左端は芽が出たばかりの玉ねぎ(10月12日) そして次はたまねぎの赤ちゃん(4月はじめ)です.取りたてをスライスして食べるサラダは 本当においしい.左の写真の状態から約10日で右の写真くらいの大きさになります. 2001.5.27でこのくらい大きくなります.


これが自慢かつ,お勧めのリーフレタスです.左の写真の状態から10日で右の写真くらいの大きさになります. 生育した葉っぱを摘んで食します.そうしてもまたはえてくるので便利. (こうしたことはほうれん草やチンゲン采にはできません) 葉っぱに苦みがあるせいかあまり虫がつきません.

また,ほうれんそうもあまり虫がつきません.シュウ酸があるかららしい. 冬を越したほうれん草はほんのり甘くとてもおいしいです. 加藤農園ではあえて窒素肥料をおさえ,葉をあまり繁らせません. こうして作ると葉が肉厚で市販のほうれん草と全く別の味の作物ができます. 一度食べるとこの味は忘れられません.


ピーマンですが 土は市販の土です.連作に弱く 連続して作ると育たないらしい. これは トマト,じゃがいも,なす,ピーマン 皆そうです. なので市販の黒土を購入しました. 左は4月15日ごろ.右は5月27日ごろ.このくらい大きくなりました.

左は植えたばかりのミニトマト(4月20ごろ).普通のトマトに比べて栄養価が高いらしです.ミニトマトが2001.5.27時点でこのくらい大きくなりました.(写真右) 植えるときには寝かせて植えるとしっかり土中に根ざすので支柱が要らないくらいしっかり立ちます.


ナスの苗です.これは市販されているものを購入.2001.5.27でこのくらい繁りました.調子が悪い時に切り戻すワザは電通の小島さんから教わりました.


イネが実りました.稲刈りをして干しています.ワラも良いかおりです.2001.10.12ごろ.


しょうがです.右写真は葉しょうがっていうのかな? 根しょうがはまだ土の中.


ニラは作っておくと便利な野菜です.取っても取っても後からはえてきます. 植えてから2,3年目経過したので葉の幅も広くなりました.


サツマイモの植えたばかりの状態です.わざと肥料をいれない土で栽培します. 2001年は実験的に4つのグループで育てています. A)黒土(苦土石灰混入) B)黒土,赤玉土の混合(苦土石灰混入) C)赤玉土(苦土石灰混入) D)赤玉土(苦土石灰なし)
一応土質は関係ないはずなので確認のためにやってます.


ロケット草はいいかげんに庭の隅に植えてます.ゴマ味が個性的ですね. 2001.5.27時点です.


食べるものだけでなくパンジーなども少しだけ寄せ植えにしました.



【加藤農園をご紹介します】


1.加藤農園といっても東京都中野区のアパートの庭に過ぎません.
  
  広さは約29平米 8.5坪 17畳ほどの庭を『農園』ししています.

2.目的は大げさに言えば現代への挑戦.
  自己満足で言えば 近代の根本である分業拒否の実践.
  正直に言えば うまいものが食いたい.
  環境派に対しては地球にやさしい暮らしの実現.
  そんなところでしょう.

    我が家の『半給半足』を支えていけばいいのですが.
  手作り野菜のほかに
  ・手作りうどん(師匠は堀田さんご夫妻)
  ・手作り燻製(ドイトで燻製ドラム缶を買ったのよ)
  ・手作り濁酒(最近 弟子の石川さんが腕をあげた)
  ・手作り梅酒(梅は田中仁さんの世田谷の豪邸からいただいている)
   などなど,分業を拒否することで カールマルクスがいう『人間の疎外感』を
   ポストモダンから見据える...なんちゃってね.

3.特色は すべての野菜・草花をプランターで育てています.
  
  1)地植えが生産者にとっても植物にとても一番なのは明確です.
    ただ小規模の家庭菜園で地植えは必ずしも効率的ではありません.
  
    プランターにすると
    ・土を管理しやすい.野菜によって肥料の成分を変える事が可能.
    ・連作障害を最小限に押さえることが可能. 
    ・作物の成長過程にあわせて置き場所を移動できる.
    ・育てるのを失敗しても他の野菜に影響を与えずに削除可能.

    などの利点があります.

  2)また 生ゴミを堆肥化し,あわせてEMボカシを自家製にして
    コストダウンを試みています.


  3)プランターの種類は原則的に2種類に限定しています.
    まず大きさをそろえることで効率的に限られた土地利用になります.

    市販の650標準プランターはやはり小さいですが
    ほぼ必ず売っているし 特に特売の目玉商品になるので
    入手が楽チンです.

    もうひとつは大きめの作物を育てるための大型プランターです.  

  4)650プランターに関しては
    ニラなど以外のプランターをプランター台で地面から持ち上げています.
    こうするだけで日当たりがすごく良くなる.
    また プランター自体が地面から離れるので汚れにくくなります.

4.その結果 季節にもよりますが 自給率を下記のように実現しています.

  【工事中】

5.味がいい,ビタミンが豊富,安全性が高い,生育する楽しみがある...
  などの利点もありますが
  収穫物の容量を収納するスペース(冷蔵庫など)が不要になるので
  

6.作物一覧
  
  ・リーフレタス
  ・ほうれんそう
  ・ナス
  ・ミニトマト
  ・ピーマン
  ・ニラ
  ・たまねぎ
  ・にんにく
  ・しょうが(大型小型 2003年より小型のみした.小さいほうがうまい)
  ・みょうが
  ・ミント(ペパーミント)
  ・ミント(スペアミント)
  ・レモンバーム
  ・四季なりイチゴ
  ・女峰イチゴ
  ・アスパラ(2000に作付け開始,2002から収穫予定)
  ・ルッコラ(ロケット草)

  【工事中】


7.電通時代の小島さん 渥美さんに感謝します.

  小島秀樹さんには 『身の丈』にあった栽培方法をご教示いただき
  渥美俊英さんには 高度な専門性(だって筑波大学の農学部出身なんだもんね!)
  をご教示いただきました.1988年に出会いましたが私が実践したのは
  現在の住居に移った1991年以後です.

8.土の改善方法

  【工事中】

9.季節毎 作付け計画

  【工事中】

10.野菜の性格 ならびに対応方法


11.肥料について

  1)生ゴミは 
    ・コンポストにてEMを混合させて自然に堆肥化させるか
    ・生ゴミ処理機で乾燥させて土に帰すか
   のいずれかを実践しています.

  2)生ゴミ処理機は2種類あり,
    ・家庭用の電気乾燥タイプと電気&微生物分解併用型を用意しています.
     最近は前者のみを使用.
     後者はほぼ完全に生ゴミが分解されるので欲しかった堆肥ができません.

  3)生ゴミとは別にEMボカシ肥料も自製しています.
    原料は
    ・米ぬか(主にリン酸を得る また極めて安価)
    ・鶏糞(即効性がある. 主に窒素とカリウムらしい)
    ・油粕(遅効性がある.主に窒素)
    を混合しEMを加えて発酵させます.

EMボカシ肥料の作り方
材料は,
米糠をおよそ10kg
(近所の米屋が¥1000.高い!もう買わネーゾ)
油粕およそ10kg(およそ¥800).
鶏糞およそ10kg(およそ¥500).
EM(有効微生物)液 適当(ドイトで入手したが必ずしも売ってない)

およそ等量をバケツの中でマゼマゼ混合し,水を加え最後にEM液を加える.
固さはお好み焼きやホットケーキのネタくらい.
この量だと45リットルのバケツに2個できて,
30平米の加藤農園の必要量の3分の2を準備できる.
自製すると¥3000くらいかかるんだが,
おそらく農家はこの数分の一のコストで作業するんじゃないか?
でないとペイできない.

コレだけの量を自製しないで購入すると,
¥10000〜¥20000くらいはかかるんでガンバル!

この方法だと匂いがほとんどしなくて
(しいて言えば漬物の匂いがする)
2週間ほどでボカシ肥料として使える.


この時期に作らないと3月4月の種蒔きに間に合わない.
他には土慣らしなどがこの時期に必要.


密封が完全じゃないと,なぜかハエが卵を産み蛆虫(ウジムシ)が大発生することもしばしば.

あれは地獄絵だ.
この世のものとは思えない.
イヤなヤツには素敵なラッピングをして
嫌がらせに送ってあげたくなる(笑)

卒倒すること間違いなし.
希望者は言ってネ.






    ・写真は2001.5.9に仕込み,5.27に開けてみました.
     表面の白いところはカビで発酵がうまくいった証拠です.
    ・これらをEMなしに発酵させると『クチャイ』『強烈激臭』らしいですが
     EMで発酵させると漬物のような匂いです.

  4)必要に応じて過リン酸石灰を堆肥またはこのEMボカシに交合します.
    特にイチゴやナスなどの実が引き締まり甘くなるようです.
  
    過リン酸石灰は直接土に施すと吸収されないらしく
    こうして堆肥やEMボカシに混合するわけです.

  5)石灰も消石灰は使わず,苦土石灰を使用しています.
    理由はこのほうが土が固まらないらしい.

    しかし土を放置すると酸性化するのは主に酸性雨が原因らしいですが
    恐ろしい話です.
  






12.製造コスト

13.今後の予定

14.ヒストリー

15.それにしても(2001.10.18記)
   家庭菜園とは割りの合わない趣味(だから趣味なのだろうが)です.
   我が家で野菜がとれるころは近所のスーパーマーケットでも安売りの真っ最中.
   お店の野菜が高騰しているころ 我が家も品薄.
   また 物理的な地面が有限(なんといっても30平米)なので
   生産性と効率を考えないとホント割りが合わない.

   それでも作るのは やはりつくる喜びなのかなぁ.

   やはり半給半足には10倍の300平米の土地が欲しいです.
   
   山梨の大泉村もいいけれど気候の関係で品種に制限があるような気がする.
   かといって都内では『早船さん(近所の大地主さん達)』じゃないかぎり無理だよなァ.




16.一代交配種について.
私は『半給半足』(自給自足はちょっと無理だからネ)を自分のテーマにしている.
そこで『一家ワンプランター』ということで,プランターで育てたリーフレタスなどを友人にお裾分けしている.
私から押し付けられた人多いでしょ(笑)

んで,↓の一代交配種を調べていたら『一鉢運動』のサイトを見つけた.
意味合いに多少の違いが認められるが危機意識は同じだろう.
このサイトの管理人氏もまた一代性交配種の危険性を警告している.
2004.03.03
個人に何ができるかを考えるとイヤにもなるんだが,種子の問題はなかなか深刻だ.

↓のF1種はいいとこ取りをするが性質は1代しか保持できない.
これらは遺伝子操作とまではいかないが相当無理な掛け合わせをおこなわないとできない.
まず,親同士は混じらないように育て(これだけで広大な農地を複数所有し,自然受粉させない仕組みが必要),
受精体制が整った段階で花をこじ開けて強制受粉させる.(キャーッ! これじゃ植物レイプじゃのう)

そしてF1は種苗会社に膨大な利益をもたらす.
なぜなら毎年種苗会社から種を買わねばならなくなるからだ.
こういうやり方はモンサント社の遺伝子組み替え作物種子の販売手口と似ている.

農業は自然にかなった産業に見えるけど,実は自然破壊を率先してやっている業の深い産業かもしれない.
私はブランド派ではないけど,種子についてはちょっとうるさい.
そんで根拠はないけどサカタのタネのファン.
(サカタのタネは横浜が拠点で,以前横浜に住んでいたころ,アパートの近く(東神奈川)に巨大なショールームがあった. この会社はかなり横浜にこだわっている)
また,なるべくF1(一代交配種)も買わない.
(その代っきりの種,よって花が咲いても種子はとれない.パンジーはほとんど一代交配種.例えばほうれんそうにも多い)
そんななか,小松菜,リーフレタス,ほうれん草の種まきをした.
23日に蒔く玉ねぎの種も入手済み.
(玉ねぎはなぜか蒔く日がかなり厳しく決まっている.サカタのタネ的に表現すると横浜標準で9月23日.この会社の横浜へのこだわりは本当に面白い)

そんで,ふとそのタネのいパッケージを見ると
玉ねぎ(泉州中高黄)の種は昨年がチリ産で今年はイタリア産
リーフレタスはアメリカ産
ほうれんそうもアメリカ産
さやえんどうもアメリカ産(ここまで来るとモンサントと提携しているんじゃないか疑う)
小松菜はなんとイタリア産(小松菜の原産地は東京なのに^^;;)

このへんはJAS法上問題ないのだろうか? 何か良い情報ある人や教えてくれる人はメールにてお願いします.m(__)m

所詮シロウトなので農学・園芸に詳しい方 数少ないお友達になってください.



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